◾️各分野で活躍するデザイナー5人の「頭の中にある世界」を旅して集められた収集品の展示会。普段なかなか作ることができない作品をご覧いただけます。※購入も可能

◾️cabinet

「cabinet」は驚異の部屋と呼ばれる15世紀から18世紀にかけてヨーロッパで作られていた様々な珍品を集めた博物陳列室である。「不思議の部屋」とも呼ばれる。

15世紀イタリアの諸侯や有力貴族の間で作られたことに始まり、王侯貴族だけでなく学者や文人の間でも作られるようになった。自然物も人工物も珍しいものなら分野を隔てず一所に取り集められるのが特徴で、まだ貿易が盛んではなかった未知の時代に、世界中から集められた珍しい物を陳列して見る者に驚きを与えて、現代の博物館の前身となった。また「cabinet」には意味として、陳列棚とか戸棚という意味があるが、他に「個室、私室、小陳列室、秘密部屋」という意味もある。

物や情報が溢れ、珍しい物に出会う事は難しい現代において、未知の世界とは…。きっとそれは人間のクリエイションの世界ではないだろうか。今回、各分野で活躍するデザイナー5人がもち寄った珍品達。それらは自由な発想で具現化された、デザイナー達の「頭の中にある世界」を旅して集められた収集品である。デザイナー達の秘密の展示部屋に是非お越し下さい。